NO.8「役立たず」
―――お前の代わりは、いないってことじゃん。それってスゲくない?―――
 以前、自分で言った言葉を思い出し、傷つく自分がいる。



 俺と、ソイツは違うのだ、と・・・。



 ソイツの周りには、笑顔が溢れていた。
 俺と同じ子供なのに、俺と同じ異端児なのに。
 初めて逢った時から、まっすぐな眼差しを向け、率直な思いを伝える子供。ソイツの弾けるような笑顔につられて、周りの雰囲気も暖かくなっていくように感じる。
 誰かを幸せにできるってことは、それだけで必要とされているんだ、とそいつに逢って知った。

 俺とは違う。

 「必要とされている」ことと、「利用されている」ことの違いをまざまざと見せつけられる。
 「殺人人形」としてしか価値のない自分。「それ」がなくなったら、俺はただの役立たずだ。



 キラキラと輝く、金色の瞳。



 その瞳に、俺はどんな風に映っているのだろう。
 外伝ネタ。ナタ坊独白です。
 ナタ坊は好きです。「隠れ翔ちゃんファン(ワタル)」のように「隠れナタ坊ファン」です。
 「役立たず」と聞いて、触覚ネタ(@現世)でも良いかな?と思ったのですが、あえてこっち。