―――お前の代わりは、いないってことじゃん。それってスゲくない?―――
以前、自分で言った言葉を思い出し、傷つく自分がいる。
俺と、ソイツは違うのだ、と・・・。
ソイツの周りには、笑顔が溢れていた。
俺と同じ子供なのに、俺と同じ異端児なのに。
初めて逢った時から、まっすぐな眼差しを向け、率直な思いを伝える子供。ソイツの弾けるような笑顔につられて、周りの雰囲気も暖かくなっていくように感じる。
誰かを幸せにできるってことは、それだけで必要とされているんだ、とそいつに逢って知った。
俺とは違う。
「必要とされている」ことと、「利用されている」ことの違いをまざまざと見せつけられる。
「殺人人形」としてしか価値のない自分。「それ」がなくなったら、俺はただの役立たずだ。
キラキラと輝く、金色の瞳。
その瞳に、俺はどんな風に映っているのだろう。 |