未明の家
(講談社ノベルズ/講談社文庫発行)
ストーリー  京介を訪ねた古風な美少女の依頼は”閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。
 少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件は全て別荘をめぐって起きた。
 ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!(講談社文庫より抜粋)
個人的感想  初めて読んだ時は「なんて優しい話なんだろう」と思いました。
建物に込められて、沈んでしまった人の思いを京介が救い上げて「大丈夫だよ」って言ってくれているようでにウットリしたりして…。
 しかし、改めて読むとちょっとイメージが違っていることに気づきました、京介も蒼も。蒼は、15歳の男の子っぽく、ちょっと小生意気で元気で。京介も、今と比べるとまだ人間っぽくてマキャベリスト大全開という気がするのは、私の気のせいでしょうか?
 今では激ラブの朱鷺姉も、初めて読んだ時は「アマゾオヌの娘」の印象が強くて「美人」という感じはしなかったのですが…。
 この本は、何度読んでも「初めてで会った頃の清々しさ&わくわく感」を思い出させてくれますv
 余談ですが、初めて読んだ時「パティオってナニ…?」と頭の中が「???」でした。いやあ、文庫版には見取り図がついて良かった、良かったv