薬屋探偵と私。 |
事の起こりは、「活字倶楽部」でした。’99秋号にて、人気投票にて「秋だから秋に一票」で深山木 秋が上位に食い込んで来たのです。その頃「薬屋」を知らなかった山崎。「これは何ぞや?」と興味を持ちました。
頭の中で警報は鳴っていたのです。「読んだら、嵌りそうだよ」って…。
果たして…、予感的中。見事に嵌りました。
キャラクターも魅力一杯なのですが、文章から感じられる「ほのぼのさ」とかもお気に入りです。結構事件自体は、エグかったりする物が多いのですが、それを感じさせずに読ませられる高里先生はすごいですよね。 |
薬屋探偵妖綺談とは?
今さらですが、まだお読みになっていない方のために…。 |
「薬探偵妖綺談」シリーズは高里椎奈先生著で、講談社ノベルズより出ています。1冊目の「銀の檻を溶かして」が、第11回目メフィスト賞になり、それ以降、シリーズ化しています。
近未来、薬屋を営む妖怪3人(?)組が、自分たち妖怪の生活を守っていくために、妖怪がらみの事件を「それ」とは気付かせずに解決していくシリーズ。
・・・・・文章能力が欲しいです、切実に。
読んでいて切なくなるのが、彼ら「妖怪」なのであまり、事件に関わって仲良くなった人とも一線引いてしまっているところ。話自体は「暖かさ」で溢れているので、尚更それが目立ってしまったり。(2巻の「黄色い目をした猫の幸せ」のラストは、つい涙してしまいます)
探偵が妖怪なのですが、キャラクターそれぞれが魅力的。普段は、「人間社会」の中で生活しているので人型なのですが、原型に戻った彼らもまたプリティーです。 |