Spring has come!
(新書館・Dear+文庫発行)
(illustration:南野 ましろ)
ストーリー  高三にして一家の家事全般を請け負っている大輔は、家族のことを考えると東京へは行けないと地元の大学の推薦をもらったものの、もっと別の人生を選べたはずなのにと言う鬱屈を溜めていた。ところが駅前の商店街で小さな総菜屋を営む耕平と出会ったことから・・・(Dear+文庫より抜粋)
個人的感想  大ちゃんの一人称のなので、色々なフラストレーションが垣間見えますが、これって人間誰しもある感情だと思うんですよね。人生の中で自分の思うとおりに行かなかった場合、「こんなはずじゃなかった」と思ったり、自分でない誰かにあたってみたりしてしまう事って。
 今現在の耕平さんを見ていると、高校時代の排他的な耕平さんってどーも想像がつかないんですが、色々紆余曲折あったためだろう言葉がものすごく重いです。結局、人生なんて気持ちの持ちようで良い方にも悪い方にも転がるものなんですね。
 「生きててよかった」という耕平さんの呟きが、どすんと胸に響きました。
 余談ですが、作品中のお料理ワンポイントv。一時期ポテトサラダにドレッシングは我が家でもやりました。が、母親に不評だったので今は試していないですが(^^;)。私は美味しかったと思いますv。お料理の勉強になる1冊