いつか青空の下で
(徳間書店・キャラ文庫発行)
(illustration:夢花 李)
ストーリー  大学生になった未樹と、司法書士の浅海が出会って1年半。受験から開放された未樹は週末ごとに浅海の部屋を訪れる。甘く情熱的な彼との行為に、翻弄され溺れていく未樹。本当は朝までいたいのに、家族を気遣う浅海の配慮が未樹は少し不満で・・・。そんなある週末、日帰りのドライブを楽しんだ二人は、別れ際の抱擁を母親に見られてしまい?!(キャラ文庫より抜粋)
個人的感想  キャラから出ているものだったら、「そして〜」よりも「アプローチ」の方が好きなんですよね、個人的に・・・(←廉先輩ファン)。
 などという愚痴は兎も角として、「そして恋がはじまる」の続編です。今まで周りに迎合して生きてきたはずの未樹ちゃんが、自分の感情をあらわにしたこと、浅海さんと出逢えたことで、「年相応の」感情を出せるようになって良かったのかな?と思います。恋に夢中になっていた時期を過ぎて、また視野が広くなったって言うか・・・。
 そんなにすんなり周りの人に理解してもらえるはずはないし、でも、その周りの人たちの気持ちを真摯に受け止めて、前向きに生きている浅海さんと未樹ちゃんは微笑ましいです。
 田村のご両親も、美佐子さんも未樹ちゃんが大事だからこその発言や態度なんだろうけれど、未樹ちゃんには辛いですよね。
 「そして〜」の時には、あまり可もなく不可もなくだった浅海さんにちょっとやられました。あう、カツコイイよ〜。